アフリカ大陸にあるスーダンは遺跡やピラミッドなど独特な文化が見られる国です。ですが、スーダンは治安がいい国ではありません。観光地としては魅力がありますが、実際に行こうとする場合には、国の情勢をチェックし安全な時期に行くことを推奨します。
本記事ではスーダンの治安や気候、観光情報について紹介致します。危険といわれるスーダンがどんな国なのか気になっている人は参考にしてみてください。
※ PR このページで紹介する記事の中には、
一部箇所に広告が含まれている場合があります。
スーダンは歴史的な見どころ満載の国!

スーダンはアフリカ大陸の北東に位置する国です。正式名称はスーダン共和国といいます。公用語はアラビア語と英語で、エジプト、エチオピアなどと隣り合った国です。スーダンの首都はハルツーム(Khartoum)です。
まだまだ発展途上国で治安も安定していませんが、スーダンならではの見どころもたくさんあります。ここからは、スーダンの観光、治安、気候、ホテルについてご紹介します。首都ハルツームを中心に予習しておきましょう。
観光ビザは必要?
スーダンを観光するには観光ビザを取得し、外国人登録をする必要があります。
外国人登録はスーダンに着いてから、ハルツーム空港でできます。
観光ビザを取得できるのは「スーダン大使館」です。東京にある「スーダン大使館」で事前に取得できます。
スーダン大使館に直接取りに行かなければなりませんが、ツアーに参加する場合は旅行会社が手配してくれるはずです。
スーダンの治安は?
スーダンを旅行中は貴重品には十分気をつけましょう。スマートフォンなども大変狙われやすいので、ポケットに入れたり手に持って歩いたりするのはとても危険です。
またハルツームでは夜間にスーダン政府による検問が行われています。夜に外を出歩くことはおすすめしませんが、出かけないといけない用事があるときはパスポートなどの身分証を携帯しましょう。
また、海外の治安の状態を確認するには外務省が発表している治安レベルを確認する必要があります。
スーダン国内では現在「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」が発表されています。
【注意喚起】
首都の空港は現在閉鎖されていて、航空各会社もフライトの運行を見合わせているそうです。
参考:スーダンにおける衝突に対する注意喚起
スーダンの首都ハルツームにある、ハルツーム国際空港も、2023年4月以降の戦闘により危険度が高まっており、渡航は推奨されていません。「既に滞在されている方は直ちに退避してください」と警告まででています。
国の情勢が安定するまでは、観光目的の渡航を避けましょう。
スーダン国軍vs準軍事組織の内戦は下記の動画で詳しく解説されています。
スーダンはスリが多い?
スーダンは経済が安定していないこともあり、ひったくりやスリが非常に多いです。
2013年に政府の経済政策により石油製品の価格が上がり、2016年にはさらなる値上げが発表されました。それに伴いデモなどの抗議活動が盛んになり、同時に犯罪も増えています。
外国人は特に狙われやすいので、私物の管理には十分注意してください。現金は小分けにして、お金を1つの財布に入れるのはやめましょう。交差点や繁華街ではホームレスやストリートチルドレンも多いです。子どもに話しかけられると心が痛いですが、目を合わせずそのまま去りましょう。
スーダンの気候は?
アフリカ大陸にあるスーダンは1年中暑くカラッとした気候です。観光おすすめ時期としては、11月上旬から4月上旬といわれています。
スーダンの暑い時期は4月上旬から7月上旬で、1日平均の最高気温は39度を超える暑さです。また7月から10月は湿度がとても高く、最高気温も30度を超えるので、じめじめと暑い気候で、旅行にはおすすめできません。
11月上旬から4月上旬の最高気温は30度超えますが、カラッとした気候で過ごしやすいでしょう。
スーダンでのマナーは?
イスラム教徒が70%を占めるスーダンは、毎週金曜日が集団礼拝の日です。特に金曜日には宗教施設でデモなどが行われる可能性があるので注意が必要です。
スーダンではイスラム法という法律があります。イスラム法では飲酒などについて厳しい罰則があります。お酒を飲むのはOKですが、スーダンは治安を乱す行為にシビアな国です。
日本では十字架のネックレスをファッションとしてつける人いますが、南スーダンにはキリスト教が多く、スーダンでは十字架のアクセサリーは控えた方が良さそうです。
スポンサーリンク
スーダンの観光スポット
ここからスーダンの観光スポットを紹介します。
国の情勢が安定したら参考に観光に行くとよいでしょう。
スーダンの観光スポット「スーダンナショナルミュージアム」

スーダンナショナルミュージアムは、首都ハルツームにある国立歴史博物館です。
遺跡を中心に展示されており、案内もアラビア語の他に英語も記載されていて、スーダンの歴史を学ぶのにぴったりの観光地です。また歴史上の展示物や当時使われていた道具なども展示されているので、英語が分からなくても見て理解できる、スーダンの見どころスポットです。
国立博物館なので警備もしっかりしており、安心して楽しめます。スーダンについてあまりよく知らないという方は、スーダンに着いたらまずこちらの博物館に訪れるのがよいでしょう。
スーダンの観光スポット「メロエ遺跡」
「メロエ遺跡」は、スーダン観光の定番のピラミッドです。エジプトのピラミッドは幅が広く、どっしりとした印象がありますが、スーダンのピラミッドは小柄ですらっとした形が特徴です。たくさんのピラミッドが固まって存在しているのもスーダンのピラミッドの特徴です。
メロエピラミッドは「メロエ島の考古遺跡群」という名前で世界遺産に登録されています。どこまでも続く砂漠にピラミッドがポツポツと立っている光景はまさに圧巻です。ラクダに出会えることもあるそうで、ピラミッドとラクダは一緒に写真に収めたいものです。
メロエ遺跡のメロエ島はナイル川とアトバラ川の間にあります。首都ハルツームからのアクセスは、シャンディというメロエ遺跡の近くの街までバスで移動し、そこからメロエ遺跡まではタクシーで移動するのがおすすめです。ピラミッドの他に遺跡も点在しており、スーダンを訪れたなら見ておくべき見どころスポットです。
スーダンの観光スポット「ゲベル・バルカル」
スーダンに2つある世界遺産のうちのもう1つがこの「ゲベル・バルカル」です。
「聖なる山」とも呼ばれ、首都ハルツームから400km北上したところにあります。大きな岩のような小高い山の上に、アモン神殿とピラミッドが立っています。ゲベル・バルカルから歩いて10分ほど行くと、神殿やピラミッドが見えてきます。
メロエ遺跡でもピラミッドは見られますが、ゲベル・バルカルの神殿はまた違い、辺り一帯砂漠の中に立つ神殿は神秘的で、こちらもスーダンの見どころスポットです。建物が立ち並ぶ現代の世界とはまるで違い、何百年も前にタイムスリップしたような感覚を味わえます。
スーダンの観光スポット「ナイル・ストリート」
スーダンの文化を楽しめる見どころスポット「ナイルストリート」は首都ハルツームのメインストリートとして栄えています。メインストリートは青ナイル川に沿って伸び、通り沿いにはコーヒーが美味しいお店や、スーダン料理が味わえるお店、水タバコが楽しめるお店など、レトロな雰囲気のお店が並びます。
スーダン料理も楽しめる!
メインストリートは歩道も比較的整備されていて歩きやすく、人通りも多いので安心してぶらぶらできそうです。
スーダン料理といえば「フール」という料理です。そら豆を水煮でじっくり炊いたものにピーナッツ油などをかけていただきます。それをアエシと呼ばれるパンですくって食べます。スーダンではよく提供される料理です。
おすすめのスーダン料理が「キスラとウェイカ」です。キスラ(またはバラディ)は穀物の粉で作られる大きなクレープのような生地です。ウェイカ(またはタゲリーヤ)はオクラパウダーで作るとろとろのシチューです。スーダンでは、日本のカレーライスぐらい定番の組み合わせで、スーダンでもつなげて「キスラウェイカ」と呼ばれます。
「ジグニ」はトマトソースをベースにした料理です。エリトリア発祥の料理でスーダンの東部でよく食べられます。玉ねぎをじっくり炒め、そこにお肉、唐辛子ペースト、トマトを入れてさらに炒め、甘みを出します。ゆで卵が乗ったジグニはお祝いごとのときにも食べられます。
スーダンの観光スポット「オムドゥルマン」
スーダンの見どころスポットは「オムドゥルマン」です。商業がとても盛んな地域で、ストリート沿いにずらっと小さなお店が並びます。ショッピングモールとはまた違う地元の人たちの風景を楽しむことができるスポットです。主に生活用品が売られていますが、お土産にぴったりなものも見つかるかもしれません。
スポンサーリンク
「スーダン」は危険でいけない国

スーダンの観光、治安、気候などご紹介しました。
スーダンはカラッとした気候で過ごしやすく、観光地としてもいい国ですが、現在はスーダン紛争により渡航が難しい国となっています。首都のハルツーム空港も攻撃を受けるほど治安が悪化しています。
現在、ハルツーム空港は閉鎖されているほど危険度が上がっています。したがって「外務省の海外安全情報」を確認し十分注意してください。
いつか国の情勢が変わったらスーダンは訪れたい国の一つです。
スポンサーリンク