風水で気になる自宅と水の位置関係。
「家の北方位に池があるのはよいのか?」
「家の南方位に海があるのはよいのか?」
家のどの方位に水(池・川・海)があると良いか悪いかを調べる手段として、風水の手法の一つである八宮水法(はちぐうすいほう)という水法があります。
八宮水法とは、水が配置されるのに適切な方位を三元九運を用いて導きだす方法です。
つまり池や川のような水がどの位置にあるかによって、住んでいる家や人に及ぼす影響が変わってくるとされるためです。
ここでは、八宮水法をできるだけわかりやすく解説いたします。後半まで読み進めると、下記の吉と凶の意味がわかるでしょう。
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八宮水法とは?家の近くに池がある場合の風水を知る!
八宮水法は、正神(せいしん)と零神(れいしん)
という考え方を元に派生した「風水の水法」とされています。
風水経典の「天玉經」には、正神と零神についての説明が以下のように記されています。
「零神と正神を識らずば、代々根は除かれ絶えるかな」
難しいですが、簡単に訳すならば、
「零神」と「正神」を守らないと、「時代は終わる、未来はない」と読み解けそうです。
正神と零神は下記の通りです。
正神と零神について
■正神
正神は「正位 (坐山)」に排され、坐山に山があることを理想とする。
■零神
零神は「零堂 (向首)」に排され、向首に水があることを理想とする。
坐山の正神は坐山方位に山や高さのある建物があれば、旺じるとされ、
向首の零神は低く窪んだ土地や、池や川などがあれば、旺じるとされます。
ここでいう「旺じる」とは、若々しく旺盛な気に満ちた気である旺気を意味します。
「北に水」「南に山」がある土地に運が巡ってくる!
三元九運といえば、聞いたことがある人はいるかもしれません。
三元九運については別ページで解説していますが、簡単にいえば、20年毎に運気の流れが切り替わることです。
八宮水法と合わせて知っておきたい知識で、玄空飛星派の考えです。
三元九運の、九運時代の正神と零神の考え方は、以下の通りです。
「正神は山を必要とし、零神は水を必要とする」
九運は2024~2043年までの時期です。
つまり、感のよい人は気づくかもしれませんが、2024年から、土地の吉相が変わるのです。
正式には、2024年2月4日より九運という時代に変わっていますが、いきなり変わるというよりは徐々に運の流れが変化するイメージです。
風水では、四神相応の地とされる北方位に山があり、南方位に海があるといった土地が好まれていました。
そして、九運の時代では、正神は南、零神は北に移動します。
北方位に、「池・海・川」があり、南方位に、「山・大きな建物」がある土地が、風水で吉相の土地と考えられそうです。
「北に水がある、池がある土地を良し」と考えるのです。
つまり北玄関や、北向きの店舗などが繁盛しやすい可能性があります。
少し難しいですが、ここから詳しく八宮水法をみていきます。
八宮水法|9運時代で知っておきたい水との位置関係
三元九運では、20年ごとに八宮水法の吉と凶が変わります。九運時代は、2024~2043年までが該当します。
では、8つの方位の吉凶を見てみましょう。
◉零神水/れいしんすい
◉正神水/せいしんすい
◉照神水/しょうしんすい
◉胎元水/たいげんすい
◉催殺水/さいさつすい
◉催官水/さいかんすい
◉困龍水/こんりゅうすい
◉吉神水/きちじんすい
零神水|れいしんすい(吉)
九運時代では、坎卦(1)の北となる方位が零神方位となります。
零神方位に水があれば零神水、あるいは、正財水と呼び、吉となります。水があることが吉となり発財とされます。
金運・財運、事業運、商売繁盛に吉
正神水|せいしんすい(凶)
九運時代では、離卦(9)の南となる方位が正神方位となります。
この方位に水があると正神水と呼び、凶となります。
すべてにおいて凶(特に健康運に注意)
催官水|さいかんすい(吉)
九運時代では、四の巽宮(南東)の方位に水があれば催官水となり、吉となります。
催官水は正官水とも呼ばれ、官位と俸禄を象徴し、社会的ステータス向上と所得が増える象意があるとされます。
仕事運、就職・転職運、ステイタス運、収入アップに吉
照神水|しょうしんすい(吉)
九運時代では、六の乾宮(北西)の方位が照神水とされ、吉となります。
照神水は桃花水とも呼ばれ、人丁を旺じさせる効果があるとされます。
恋愛運・結婚運、仕事運、出世運、昇進昇給に吉
胎元水|たいげんすい(凶)
九運時代では、八の艮宮(北東)の方位が胎元水となり凶とされます。
胎元水は水が配置されてはいけない方位とされ、人丁が旺じず、悪い象意があるとされます。
妊娠・出産に凶
催殺水|さいさつすい(凶)
九運時代では、九の離卦は先天八卦においては、東の方位にあり、東に水があれば催殺水となり凶とされます。
催殺水では事故や災難という象意があるとされます。
事故・災難・病気に注意
吉神水|きちじんすい(吉)
九運時代では、零神となる坎卦は先天八卦では、西の方位にあり、西に水があれば吉神水となり吉となります。
吉神水の効用は、平安を得るとされています。
ものごとの安定・平安、家庭運、生活の安定
困龍水|こんりゅうすい(凶)
九運時代では、坤卦が困龍水です。ここまでの7つで使用されていない方位が困龍水となります。
象意は凶とされ、一家が平安に欠くとされる方位です。
困難・苦難、生活苦、家庭内トラブルに注意
以上です。
ちなみに、水が無くても低く水が貯まりやすいような土地も含めて考えるとよいそうです。
風水で池の近くが気になる人は「八宮水法」で吉と凶を把握できます!
巒頭風水や玄空飛星派風水では、八宮水法(はちぐうすいほう)を使って家の鑑定をすることがあります。
八宮水法を知ることで、どの方角に水があるとよいかを知ることができます。
風水では山や水の位置が大事といわれ、特に家の近くに水がある場合はなにかしらの影響をその家に及ぼしている可能性が高いためです。
つまり、八宮水法をうまく使えば、財運や仕事運、恋愛運なども上昇させることができるかもしれません。
古い昔からある風水の古典などにも記述されている風水の水法ですので、上手に活用してみるとよいでしょう。
特に、これから引越しを検討している人は池や川などの水の位置を確認しておくことが大事です。