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エクアドルの首都「キト」への行き方は?世界遺産に登録された街の見どころや観光情報を紹介!

南米エクアドルの「キト」は、世界遺産に登録された古い街並みを持つ美しい都市で、世界中から観光客が訪れるエクアドルの首都です。

本記事では、南米エクアドルの首都「キト」の治安や観光スポットの他、南米エクアドルの「キト」までの行き方や現地の交通事情まで役立つ情報をお伝えします。

▼目次:

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エクアドルの首都「キト」をご紹介

南米チリとコロンビアと国境を隣接するエクアドルは、首都キトを中心に約1690万人が暮らしています。インカ帝国の一大都市であったエクアドルの首都「キト」には、スペイン人の入植が始まると同時に、ヨーロッパ風の都市が建設されました。

スペイン統治時代から続く旧市街は、世界遺産に登録されており、美しい街並みを見ようとたくさんの人が観光に訪れます。今回は、キトの観光スポットの他、旅に役立つ治安情報もお伝えします。

エクアドルのキトってどんな街?

世界で2番目に標高が高いエクアドルの首都「キト」は、標高2850メートルの高地にあります。

人口270万人をかかえる「キト」には赤道が通っており、世界遺産の旧市街と合わせて、多くの観光客が訪れる人気の観光スポットです。エクアドルの首都「キト」の旧市街は、今から40年前の1978年に世界遺産に登録されました。

エクアドルの首都「キト」は、9世紀に確立した都市と言われており、15世紀末には、南米屈指の巨大国家インカ帝国第2の都市として発展してきました。

画像:@Kai71979

1534年には、キトの街にスペイン人が入植を開始。この街に住む人々は、すべてキリスト教に改宗させられ、300年の長きに渡ってこの街は、スペインの統治下に置かれます。

世界遺産に登録された旧市街の他、キトの郊外にはオタバロ族が暮らすエリアもあり、特に、南米最大規模と言われる巨大マーケットが、毎週土曜日に開催されています。

オタバロ族が作り上げた伝統工芸品や民族衣装の並ぶ土曜市は、キト観光と合わせて、観光の見どころの一つとなっています。

キトの治安は?

エクアドルの首都「キト」の治安あまりよくはありません。

世界遺産となっている「キト」の旧市街は、特に観光客狙いのスリやひったくりが多く、特に治安に注意が必要なエリアの一つです。

近年では、身代金を要求するような誘拐事件などの凶悪犯罪も発生しており、安全対策が必要です。

外務省の安全情報によると、キトの治安は「危険レベル1」になっており、渡航の際には十分注意が必要です。

参考:外務省 海外安全 海外安全情報(エクアドルの危険情報)

首都キトから東側に広がるコロンビアとの国境地帯は、爆弾事件なども勃発し、現在「危険レベル3」となっており、渡航中止勧告も出ています。

治安は最悪ですので、絶対に近づかないようにしましょう。

キトを観光する際には、所持品はコンパクトにまとめ、あまり多額の現金は持ち歩かないようにしましょう。また、一目でブランド品と分かるようなバッグや装飾品などは身につけないようにしてください。

治安の良し悪しに関わらず、日中でも、人気の少ない通りは歩かないようにし、夜は不用意に外出しないようにしましょう。

キトで宿泊する際の注意点

世界遺産に登録されているキトの旧市街は、あまり治安がよくないエリアですので、比較的治安の良い新市街にある宿泊施設を選ぶようにして下さい。

バックパッカー向けの安宿もありますが、安全面を考えるとおすすめできません。キトでホテルを選ぶ際には、大通りに面していて、できるだけ明るい建物が多い場所がおすすめです。

セキュリティがしっかりしていることは、宿選びの大前提ですが、キトのホテルでは、ホテル内で金品が無くなるケースも多いようです。とにかく、治安が良くないエリアですので、貴重品の管理には十分注意してください。

キトへの行き方

南米エクアドル「キト」までは日本からの直行便が出ていません。アメリカやメキシコを経由して行くルートが一般的となります。

メキシコのアエロメヒコが、成田からメキシコの首都メキシコシティーを経由して、キトの「マリカス国際空港」まで行く便を就航しています。

使用する航空会社にもよりますが、キトまでの所要時間は23〜30時間ほどとなっており、日本から行くことを考えると、1日以上かかる遠い旅となります。

キトの観光スポット

ここでは、キトの観光スポットを4つご紹介します。

高地にあるキトの気温は一年中涼しく15°前後です。もっとも気候が安定して晴れの日が多いのは6月から8月になるので、この時期が観光シーズンといえます。

キトの観光スポット①旧市街

画像:@sasokunitake

様々な歴史的建造物がある世界遺産「旧市街」は見どころ満載です。

1535年に建築されたもっとも古いカトリック教会「サン・フランシスコ聖堂・修道院」は70年の月日をかけて建設され、豪華絢爛な教会は「アンデスのエル・エスコリアル宮殿」と讃えられています。

また、キトの旧市街にある宗教施設の中で、もう一つ欠かせない観光スポットと言えば「ラ・コンパニーア聖堂」。

画像:@NYWazuka

「黄金の教会」とも呼ばれている美しい教会は、イタリアとスペインの2つのバロック様式を用いて建設されました。約7トンとも言われる金を使って装飾された壮麗な教会の内部は、絶対に見逃せない見どころの一つです。

さらに、キト旧市街の街並みを一望できる観光スポットとしては「バシリカ教会」がおすすめです。

画像:@Kizu_Kagoshima

1892年に建築が始められたという歴史あるこの教会は、エクアドルを代表する動物「イグアナ」なども彫刻されていますが、実は、現在でもまだ未完成です。

未完成部分となっている屋根裏から展望スペースのある天井階へ出ることができ、ここから、キトの旧市街を見渡すことができます。

歴史ある数々の宗教施設が立ち並ぶキトの旧市街には、独立広場もあり、大統領府や市庁舎など、エクアドルの首都機能が終結しています。

独立広場周辺には、カフェやレストランもありますので、世界遺産を観光した後は、のんびりお茶を飲んだり休憩したりするのにもおすすめです。

キトの観光スポット②ミッダー・デル・ムンド

キト市街地から23kmほど離れた場所にある記念碑「ミッター・デル・ムンド」は観光スポットです。エクアドルを通る「赤道」を表す線が引かれています。

世界遺産の旧市街と合わせて、観光客に人気があるスポットですが、実は、この線が正確には赤道の上にありません!正確な赤道の位置は、ここから700mほど離れた「赤道博物館」の中にあるそうです。

ちなみに、赤道の真上では、遠心力がすべて地面に垂直に働くそうで、ここが赤道であることを確かめるために、卵を釘の上に立てるコーナーが設置されています。キト観光の記念に、ぜひ、卵立てに挑戦してみてください。

キトの観光スポット③パネシージョの丘

キト市街全体を見渡せる「パネシージョの丘」は、世界遺産となっている旧市街の南側にあります。強盗被害が多発しているエリアですので、観光の際は、タクシーで行くのがおすすめです。

丘の斜面はたくさんの家が立っており、夜景も美しいところですが、治安があまりよくないので、夜に行くのは注意した方がよいです。

キトの観光スポット④オタバロ土曜市

キト郊外にあるオタバロ市で土曜日に開催される「オタバロ土曜市」は、野菜や食料品の他、動物なども取引されています。オタバロ族やインディヘナ族が作った民芸品も数多く並んでおり、その賑やかさは南米最大の規模とも言われています。

オタバロ市街地を歩行者天国にして開催される民芸品のマーケットでは、カラフルな民族衣装や、南米の人々が使う楽器など、エクアドルのお土産にもおすすめのアイテムがたくさん販売されています。

「インティ・ライミ」と呼ばれるお祭りのお面のレプリカなど、ここでしか買えないお土産もたくさんありますので、キト観光と合わせて、オタバロ土曜市にも行ってみると面白いでしょう。

エクアドルのキトでは治安に注意しましょう!

南米エクアドルの首都「キト」について解説しました。

キトを観光する人の中には、近隣国コロンビアから、エクアドルへ入国するルートを使う方も多いようですが、コロンビア国境付近は、爆弾事件が頻発して治安が悪化しているため、渡航中止勧告が出されています。

キト周辺の治安も、危険レベル1になっていますので、安全とはいえません。キトを観光する際は、事件などに巻き込まれないようにしてください。